新錬2日目
2日目の今日は大膳原を出発して、吾妻山にピストンをかけてから比婆山、池の段、立烏帽子山とまわり竜王山のテン場にとまる予定。
日程も短かったので、朝6時にゆっくりと出発。(山では普段、明るくなるととともに出発することが多い)
初めて雲に入った新入生のこれが雲の中なんだぁなどと言う声を聞きながら歩く。朝もやは時間とともに上がり天気は晴れの気持ちの良い日に。
比婆山は南限のぶなの純林の広がる山で、細い枝の感じや残っている枯れ葉がぶな林らしい光景を作っていてとても良い。
どういうわけか毎年ここの辺りに来ながら3年目で初めて来たがとても気持ちが良い。
ザックを置いてイザナミの墳墓と言う伝説の残る御陵や太鼓岩、産子岩を見に行く。
小学生の頃に読んだ神話の舞台かと思うと少し感慨がある。
ただ、産子岩は日本庭園にある陰石、陽石と同じ類の下ネタにしか見えなかった。
空耳アワーと同じで、もうそのタイトルを聞くと他のものには見えない。
昔の人はこういうことにおおらかだということかなぁ。
ちなみに産子岩の写真はありません。途中で携帯の電池が逝ってしまっていたので。
この先にも景色の良いところは沢山あったのに。あぁ、デジカメが欲しい。
ちなみに上の写真は右が比婆のぶな林で左は去年の台風が倒したと思われる巨木の切り株と雪渓。
その後は越原越を通り池の段へ。
比婆へ行く途中の烏帽子の登りと言い、池の段の登りと言い今日のコースはなかなかに急登があるので新入生もしんどかろうと思ったら、新入生は少しは疲れてるようだが案外タフでそれよりも同じ3回のYさんのほうがしんどそうだった。
しんどい思いをさせてもしょうがないのでYさんの荷物をいくらかもらう。
と、そこからは信じられないものが・・・。
大量のおしぼりである。
現在M1のM氏から差し入れにもらったらしい。
地味に重い。
俺なら間違いなく途中の駅でゴミ箱行きだが、真面目な彼女は持ってきたらしい。
通りで昨日から妙にしんどそうな訳だ。。。
池の段ではも一つのIさんパーティーと合流。
先に出発し、快速で進んだ彼女らは90分もそこで待っていたらしい。非常にタフな人たちだ。
出発するときに私がちょん髷の被りものをあげた1回生のY氏はそのかぶりもの姿で出迎えてくれた。
キャンプファイヤーのネタ以外で被ってくれるとは思ってなかったので少しびっくりとともにちょっと嬉しい。ノリの良い子だ。
しかし、ずっと被っていたのにすれ違った人は2人しか触れてくれなかったとか。
気付かれなかったのか、気付いて見ない振りをされたのか哀れである。
池の段でみんなで雪渓で少し遊び、Iさんパーティーを見送り昼食。
暫く休んで出発するも相変わらずYさんがしんどそうである。
荷物をかなり減らしているのにおかしい。
取り合えず立烏帽子は麓のコルからのピストンに変更。
しんどそうなYさんと話していると少し熱っぽいかもとのこと。
もしやと思い、おでこに手をやると、熱い。。。
熱射病だと思ったので。直に水を取らせて、巻き道を使い立烏帽子駐車場へ。
駐車場の休憩小屋で少し休ませて水を飲ませて、症状が回復するのを待つ。
さらに水をと思い水場へ行くと、なんと水が出ていない!
迂闊なことに水道だと思っていたので確かめもしていなかったことに気付く。
竜王山のテン場の水は聞いて、でていないと言われてもでていた事があるので確認していない。今夜の水が・・・。
慌てて先行しているIさんパーティーに水場の状況と現在の水の量を電話で聞く。
水はまだ余裕があるが、水場はまだ、竜王山でのんびりしていて見に行ってないとのこと。
時間は13時半を過ぎていたので至急、確認をしてもらう。
彼女らは取り合えず、麓の管理センターへ電話したようだが、電波が悪く、電話が切れたりして、話がなかなか要領を得ないが、どうやらここの水道は冬季に止めたまま、今、まさに水を送っている途中で、いつでるかはわからないとの事。
それでは、竜王の方の水場を見てきて欲しいと頼み、暫く蛇口の前で水か出ないか待つ。
暫くすると、また電話があり、水はないと言っていたので、即下山することに。
こちらのパーティーはYさんのこともあり、もうかなり水を使ってしまっていたので、Iさんパーティーと合流してから降ることにした。
時間は14時。麓に余裕を持って下りるにはぎりぎりだ。
Iさんパーティーの合流を待ち、話を聞くと水場を確かめには行っていないとの事。
麓に電話して聞いたらないと言われたとか。
そこの水場は麓の情報がが当てにならないことを伝えていなかったことに気付く。
自分のコミュニケーション能力のなさを痛感。
時間的に、今から確かめに行く余裕はないので、水をもらい、Yさんに飲ませて、向こうのパーティーが一休みするのを待ち、岡山で本部をやって貰っている4回生に中間連絡を入れて下山。
15時過ぎに出発。
水は12人で10リットルほど。
うち、6リットルは最悪の場合、非常食を作るのに使うので、使える水は4リットル。
1リットルをYさん用、他の1リットルを残りの11人に、2リットルは非常用として持って歩くことに。
Yさんはかれこれ90分近く、多めに水を取りながら休憩所で休んでいたのに相変わらず歩き出すとしんどそうである。
仕方がないので責任感の強さから嫌がる本人を説得してほぼ空身の状態で歩いてもらうことに。
症状は回復しないようなのではあるが、ゆっくり歩く分にはふらふらしたりはしないようなので、同じ3回生二人に両隣で歩いてもらい症状が悪化しないか見てもらいながらなんとか無事に下山。
下山のアイスを食べて、温泉に入ってその日は終了。
取り合えず、無事に終わってよかったといったところである。
それにしてもこの立烏帽子からの道は相性が悪い。
去年もメンバーが捻挫してその子の荷物を背負ってエスケープしている。
2年連続で6人用テント一式を一人で持って歩くことになるとは・・・。