8/18 縦走4日目(雷鳥平〜一ノ越〜五色ヶ原)
5時15分雷鳥平を出発。早朝でまだ地獄谷が夜間通行止め時間なのでミクリガ池温泉経由でミドリガ池を抜けて、一ノ越へ向かう。
分かる人には分かるだろうけど遠回りである。なんでそんな事するのかって?単純に計画したときにどっかの無能なPL(パーティーリーダー)さんが近いほうのコースを見落としたからですよ。。。。
・・・みんな、無能でごめん。。。。(--;)
そんな訳で微妙に遠回りをして、7時15分ごろ一ノ越へ着く。途中、室堂近辺でまたも雷鳥に遭遇!!これで三日連続である。
雷鳥は絶滅危惧種、かなりついている!?いや、悪天の前触れの鳥でもあるし、ついてないのか??そんなお馬鹿な事を考えながら進む。
昨日、食糧を回収した事もあり、荷物が重い。登りで結構体力を使ったので、一ノ越で35分ぐらいまで休憩する。
早朝の霧雨が上がり、室堂方面に虹がかかりとても綺麗だった。
剱にも行けたし、雷鳥にも会えて、こんな綺麗な虹のかかった景色が見えるなんて、今回の旅はかなりついている!!そう考えることにしよう。
35分に一ノ越をでて8時過ぎに浄土山の分岐に着く。そこで一休みして浄土山からの室堂のカルデラを見ようかと思ったが、ガスってきたので辞めにする。
全く山の天気は気まぐれである。ガスが出るときはあっという間だ。
が、そんなガスの多い日の為か、本日2度目の雷鳥に会う。
ちょっと正面からの写真を撮ろうかと他の人から離れて下に回ると、他の人から逃げたのか、雷鳥が目の前に寄ってくる!!
距離1mといったところだろうか。こんなに近くで見れるなんて!!!
フラッシュで驚かさないようにしてシャッターを切る。
親子で目の前を横切っていく姿がとても可愛い♪
すっかり雷鳥に見とれていると8時半になってしまった。そろそろ出発にする。
竜王岳を左に巻き、鬼岳とのコルへ向かい降る。途中から遠くに今日の目的地の五色ヶ原が見える。
とてもなだらかで気持ちの良さそうな草原。何となくハイジの居そうな感じだ。
2年前の夏は物凄く天気が悪く、そこでずっと沈をして居たのを思い出す。
3泊もしたのに晴れたらこんなに気持ちの良さそうな場所だとは全く気付かなかった。
山の上での霧(ガス)は本当に怖い。
あの時は3mくらい先にある自分のテントが全く見えず、しばらく辺りを探した覚えがある。テン場に居るのにプチ遭難の気分である。
一度、そんな視界の無い状況を体験すると、麓と同じ感覚で悪天を考えてはいけないと本気で感じる。
鬼岳のコルから鬼岳の東面へと巻きながら少しのぼる。その後の東面の下りは少し鎖場があるが落石が多いらしく鎖は使用禁止となっていた。まぁ、縦走の荷物のために少し気を使ったが、岩場に慣れていれば特には問題のない道である。
その下は残雪の多い一昨年は大きな雪渓となっていて、ガスにより冬景色に半そでという面白い写真が撮れたのだが、今年は雪渓も小さく、上部の土の部分を通過できた。
10時半ごろ獅子岳に着き昼食にする。一昨年は、剱沢から30キロ台の重い荷物で一気に来たこともあり、この辺ではかなり疲れていた覚えがある。16時が来て、凄い風の中でラジオを肩と頭で挟み、紙を必死で押さえながら天気図を取ったのもこの辺だ。それが今年のルートだと驚くほど楽だった。
間に1泊入れたのが正解だったようだ。
11時15分ごろ昼食を終えて出発。ここからは佐々成政が真冬に超えたので有名なザラ峠へとかなりの急降が続く。岩くずの気を使う道であり、休憩できるような場所もないので、獅子岳でゆっくり休んでから行くと良いだろう。
ザラ峠には1時間ほどで着く。そこから見ると西側は結構な急斜面でありいかにも雪崩が多そうな地形である。佐々成政の冬のザラ峠越えがいかに無謀であったかが良く分かる。ここまでして徒労に終わった成政はさぞ無念だった事だろう。
そこからは特に問題の無い登りで13時ごろテン場に着く。
今日のコースもずっとそうだったが、花の綺麗なテン場である。
山登りの好きな人の中に、高山植物が好きだからという人たちが居るのもよく分かります。
コースで取った分と併せて見てみて下さい。
テン場から今日来た山々を見る。
気持ちの良いテン場である。
が、今日は残念な事も一つあった。
テン場に着き、山荘へテントの受付に行った時のこと。
山荘に着き、受付をしようと思ったが受付には誰も居ない。。。
まぁ、そんなことは良くあるので、そのうち出てくるだろうと壁に貼ってある写真などを見ていたら、後ろでIさんの「お手洗いお借りしても良いですか?」との声。
おや、と思い振り返るといつの間に山荘の人が受付に来ていたようである。
と、次の瞬間、
「まずテントの受付をしてからじゃないのかな、順番が逆でしょう。」
受付に来ない私に腹を立てていたのか、かなり冷たい口調で言い放つ小屋の人。
予期せぬ言葉に「えっ」と固まるIさん。
小屋の人のいうことも正論ですが、そんな言い方するぐらいなら、受付は済んでますかとかこちらに一言、掛けてくれればこちらも人が来た事に気付く事が出来たのに・・・。
綺麗な場所でせっかく盛り上がっていた気分が台無しになりました。
山荘に行くときはわいわい話しながら行ったのに、帰りはみんな無言でした。
良い場所だとは思いますが、今回の旅で最も最悪な出来事でした。
まぁ、そんな人のことをいつまでも気にしててもしょうがないので、夜は相変わらずの馬鹿話をして気分をリフレッシュ!!
馬鹿話の中で最も面白かった発言を紹介すると、
一回生なのに親父な発言を繰り返すY君にたいして「オヤジ!!」というと
「それはショックなので辞めてください。。。」と言うので、
「じゃあ、コヤジ!!」と言ったら、彼が答えた一言。
「道行く3歳児に突然、生卵を投げつけられたぐらいショックです。」
なに〜〜〜〜!!!??
そいつはショックだ!!!!!
この発言には全員大爆笑!!
道行く3歳児に突然、生卵って・・・・
それを素で言うなんて、あんた天才だよ。。
なんでそんなことを思いつくの!?
しかも、なんで3歳児!?
突っ込みどころ満載です。
この瞬間、彼のこの旅での呼び名はコヤジに決定したのでした(笑)