気まぐれ日記

更新は本当に気まぐれです。主にtwitterに書くには長いなと思ったネタを書きます。

ショック症状


今日、バイト先で休憩から戻ってきたら、バイトの子が指を押さえてしゃがみ込んでいた。

スライサーを使っていて誤って指先を削いでしまったらしいが、ただの怪我にしては様子がおかしい。

かなりパニックを起こしている様で、どうも会話もうまく通じない。

血が止まらないのかと思い、取り合えず圧迫止血をしようかと思うが本人が傷口をしっかり押さえている。直接が出来てるのかは判らないが、止まらないならと腕の止血点を押さえて手を頭の上に持ち上げてみたが、どうも出血がひどい様でもない。傷口の様子を見ようと手を触るとかなり冷たい。

もしかしてショック症状かなと思ったが、詳しい症状や対処法が思い出せない。

取り合えず覚えている事をしようと、本人が安心するように、声をかけ続けながら、タクシーを呼んでもらい、近所の救急病院に連れて行き事なきをえた。

指の治療が終わると安心したのか驚くほど顔色もよくなり、落ち着いていた。


家に帰り症状と対処法を見直す。

「ショック症状

痛みや出血、毒、不安、ストレスなどが原因で血圧が下がり、循環が悪くなることによりおこる諸症状。起こってしまうとすぐに医者の診断を受けなければ命にかかわるので、各種手当てを行う際には常にショックのことを頭において予防に努める。

症状:顔面蒼白、呼吸、脈拍が弱く速い。肌が冷たく湿る。気力の衰えなどが兆候として現れる。

予防法:元気付け本人に希望を持たせる。傷口や出血を本人に見せない。恐怖心を与える言動は避ける。適切な手当てをして保温に勤める。但し加温してはいけない。

対処法:もし、起きてしまった時は、頭をやや低くして水平に寝かせて足を30cmあげて、頭に血液が行くようなショック体位をとる。但し上半身に怪我のある場合は頭を低くせず水平に寝かせる。」


上のは自分が昔、山に行くために書いたレポートのデータが残ってたのでコピーしたもの。症状を見ると今回のは多分ショック症状だったのだろう。

予防法のうち、声をかけたり、傷口を見せないようにするというのは覚えていたが保温はすっかり忘れていた。。。

手の手当てにとタクシーでも間接圧迫と手を上に上げることを続けていたが、脈が弱い状態なら必要なかったかも。むしろ逆効果だったのかなぁ・・・。

ショック体位という言葉は覚えていたけど、どういう体勢かはすっかり忘れてた。。。もっと早くショック体位を取らせてたらもっと回復が早かったかも。。。


麓だったから、ショックが起こりかけの状態だったから何とかなったけど、山の上だったら、自分が戻ってきたのがショックが起きた後だったらと思うと怖い。

いくらオフシーズンだからって気を抜きすぎだと反省。


それにしてもショック症状って怖い。おいらも一度スライサーで指先を削いだことはあるけど、そんなに大怪我だったわけじゃない。実際、今回の子も、手当てが終わると全然平気な顔をしていた。

そんな怪我でも、それがきっかけでショック症状が起きるとは・・・。

「各種手当てを行う際には常にショックのことを頭において予防に努める。」これも自分で書いていたし覚えてもいた。

でも、こんなにすぐに起きてしまう症状だとは認識してなかった。

これは怖い。もっと注意しなきゃいけないんだなと実感した。


それと、その場に居た人たちは誰もショック症状に気付いてなかった、というか知らなかった。こんなに簡単に起こって、命に関わる症状なのにと思うと怖い。

読んだ人だけでも覚えて置いてください。