気まぐれ日記

更新は本当に気まぐれです。主にtwitterに書くには長いなと思ったネタを書きます。

研究者と山師と芸術家

年末、ゼミの忘年会で先生が研究者と山師は似た部分があるという話をされていた。

山師は、江戸時代の鉱脈を探す職業で、山の木の葉の色をみて、その地下にある鉱脈を探したという。
それが、意外にもけっこう当たったというのだ。
他人には分からないわずかな葉の色の違いを見抜き、そこを掘り下げる。
しかし、その下に鉱脈があるかは掘ってみなければわからない。

研究者も良く似た部分があるという。

自分でいけるのではないかと感じた所を信じ、研究を進める。
しかし、実際に良い結果がでるのかは研究をしてみなければわからない。
そこから、話は研究への資金はリスクを伴う投資として考えるべきであると話は続く。

山師と研究者。
確かに良く似ている。

ふと、そんな話を聞きながら、芸術家も似た所があるかも知れないなどと考えた。
他人には分からない感性の違いに賭け、その結果に対する評価によって食べる糧を得る。
芸術というのはきっとそういう作業だと思う。

研究者や芸術家。
クリエイティブへの投資。
短期間での経済面のコストパフォーマンスのみで評価すると、どちらもきっと食べていくことは難しいだろう。
私の周りには研究者が沢山居るし、弟は音楽家であるが、その姿を見ていても強く思う。
こういうリスクを取ることに対しては、社会的合意が必要なのではないか、などと思う。


そうそう、弟と言えば、メジャーデビューが決まったようです。
よかったね、本当に。
かくいう、おいらの方も、修論の再提出と入試を無事に終えて、博士課程に行けることになりました。
いや〜、落ちなくて本当に良かった。


うん、気づけば我が家はリスクだらけだね。