気まぐれ日記

更新は本当に気まぐれです。主にtwitterに書くには長いなと思ったネタを書きます。

8/15 縦走初日(富山〜室堂〜剱沢T.S.)


いよいよ、今年の夏の目玉企画。11泊12日の縦走に出発する。

5時45分発の電車にのり、立山黒部アルペンルートで室堂へ。

7時50分、室堂に着き、剱にいく分以外の食糧をロッカーに預ける。

量ってみたら2キロくらい軽くなっていた。

軽くなった荷物にほっとした表情の1回生。

でも、外は予報通りの大雨である。午後には更に悪くなり、雷がなる予報だったので、そそくさと準備をして、8時50分に室堂を出る。

道は岩をコンクリで固めた歩きやすい道。ただ、人が多いのがちょっと難点である。


途中の地獄谷はとてつもなく臭かった。何だか2年前に来たときよりも臭いがきついようである。臭いくらいなら我慢するのだが、眼が痛くなるのは勘弁して欲しかった。これも2年前は無かった気がする。どうやら少しだけ火山活動が活発なようだ。


相変わらず雨はザーザー降りである。

9時半前、雷鳥平につく。早速、野営管理所で天気とコースに関する情報を確認。

天気はやはり悪化傾向であるが、今のところ、ここ数日で雷の鳴ったことは無いとの事。コースも大丈夫であることを確認。ただ、積算でかなりの雨が降り続いているので、足元が崩れやすくなっているので注意とのアドバイスを受ける。


ちなみにこれは後日談だが、8月16日の早朝に立山黒部アルペンルートで土砂崩れがあったとの事である。もう一日出発を遅らせていたら、代替バスになっていただろう。そのくらい大雨が降り続く中での入山だった。


そんな中でも、何とか天気は持ちそうなので剱沢へ向かう。

雷鳥沢のコースを行くが、途中から雨が更に強くなる。

通常なら動かないような岩も少しぐらつきそうな気配で、かなり足元に気を使う。

こんな日に出会う人は何だか苦労をともにしているような気がするためか、いつもより更にフレンドリーで優しい。酷い天気ですが頑張りましょう、あと少しですよ、などと声を掛け合うことでどうにか頑張る気力がわいてくる。


どうにか剱御前の小屋まで着いたのは11時15分ころ。中の休憩室で遅めの昼食にする。(ちなみにうちらはいつも朝は4時前、夜は17時前に摂るので、昼は10時ごろに食べます。ヤマータイムは2〜3時間、下界とは違うのです。)

小屋の中を休憩、昼食用に開放してくれているのがとてもありがたい。火気類もOKとの事なのでみんなで温かい飲み物を摂り、どうにか人心地がつく。

覚悟してはいたけれど酷い雨である。みんな寒さで結構体力を消費したようだ。でも、ここまでくればもう大丈夫。どうにか雷が怖い沢筋や稜線上を鳴る前に通過でき、ほっとする。


12時ごろ小屋をでて30分程でテン場に着く。

先にあるテントはどれも岩陰等を狙って建ててある。昨日は中々荒れたようだ。

うちらも良い場所を探すが、6テンはでかいので中々大変である。風の通り道を確認しながらそこから少し外れたとこに、どうにかまぁ良さげな場所を見つけて、急いでテントを張る。ペグもがっちり強めに張り、火を焚いて身体を暖める。

暖かい飲み物を取り、服も乾いてくるとどうにか落ち着いてくるが、その間にガスをかなり使ってしまった。また、着てる物の気化熱でかなり寒い思いもした。

失敗である。先にまず着替えるべきであった。それから暖をとればもっと少ないガスで早く暖まっただろう。今度からは、直ぐに着替えて、晴れた日に乾かす事にしよう。


夕方、雨がやむ。遠くで少し雷鳴が聞こえるが、予想通り、悪天のピークは過ぎたようである。後は明日、順調に天候が回復すればいよいよ剱岳だ。楽しみである。

これは夕方に撮った剱の写真。このテン場から見る剱の変化はとても美しい。

剱に登らなくても、この風景を見るだけでも来る価値のあるテン場です。