気まぐれ日記

更新は本当に気まぐれです。主にtwitterに書くには長いなと思ったネタを書きます。

海道をゆく


という訳で、三月上旬に広島の尾道から愛媛の今治まで、しまなみ海道を自転車で走ってきました。

全ての橋に自転車道が併設してあり、通行料は橋一つあたり50〜200円で全部で500円とお手頃。レンタサイクル網も整備されていてあり密かに人気のサイクリングコースです。

全長約80数km。慣れた人なら一日で走れますし、初心者でも一泊なら余裕、日帰りも頑張れば行ける距離です。

もし疲れたら、途中のサイクルステーションに自転車を返してバスに乗ることも出来るので一日しか予定が空いてなくても安心です。


朝、八時半頃にJR尾道駅に到着。大学の自転車仲間の修平と2人で自転車を輪行袋(電車などに自転車を持ち込むための袋。前輪を外すタイプと前後輪を外すタイプがある。)から出して、タイヤを取り付け9時前に出発。



尾道大橋新尾道大橋を渡り向島へ。



向島へは尾道駅の近くからのフェリーの利用も一般的なようです。

橋を渡ると料金箱が。この橋は通行料が10円(笑)



どこの橋もこんな感じの無人の料金所になっています。


向島尾道にも近い為か普通に都市部をしばらく走ります。

島の西の方までくると風景もいい感じの田舎に変わり、海沿いの気持ちの良いサイクリングになります。

九時半ごろ、次の島へと架かる因島大橋が頭上に見えてきます。



橋の手前は自転車道になっていて、各島の観光案内図が付いています。


さて、橋は頭上と言うわけで、これから標高50m近くまでの登りな訳で…。

まぁ、でも最初の一つだし、まだまだ余裕だけどね(笑)


因島大橋は自動車道の下に自転車道が走っています。



普段の旅行は橋は道幅が狭くなるので中々に曲者なんだけど、最初から自転車が通る設定の橋なんて、素晴らしい!!


橋を渡り、因島に入るとサイクリングロードは自動車道を離れて海岸へ。

どの橋もこの繰り返しになっています。


因島ののどかな風景の中を暫く走ると、コンビニが。

そろそろ一時間くらい走っていたので軽く休憩をと思い、中に入ってびっくり!!



このコンビニ、お店の3分の1くらいが和菓子屋さん!!

焼きたてのシュークリームや大福、パイなんかが売ってます。



シュークリームは買うと、それからクリームを詰めてくれるとの事なので、はっさく大福とあわせて購入。



やっぱり走るんだから、ガソリンはしっかり入れないとね(笑)


お店を出て振り返れば確かにコンビニの上に菓子処中島の看板が乗っています。



サクサクのシュークリームも大福もどちらもかなり美味しいので、しまなみ海道を行くなら是非ともお試しあれ。


10時半ごろ生口橋を渡り、生口島へ。

島の北側の海岸線を20〜30分程走ると、見えてきたのは柑橘系の直売所。



安政柑との見慣れない文字に引かれて少し寄り道。

なんだか柑橘系が山のように積んであるとイメージは愛媛だよね。


安政柑はこんな感じ。とても厚い皮を剥いて食べます。



最初は気付かなかったけど、食べているとなんだか不思議な香りが口の中に広がります。名前の通り、江戸末期、安政の頃からそのまま残っている品種だとか。


すぐ隣には平山郁夫美術館があります。画伯はこの島の出身だとか。

平山郁夫画伯の絵をしっかり見たのは初めてだったけど、とても精密に絵を描く印象を受けました。見るための距離がけっこう遠めな印象。狭い美術館では中々に大変かも。

輪郭を光らせるような表現もとても面白かったです。個人美術館らしく、下絵や、子供の頃の絵があるのも面白かったです。

なによりもインパクトがあったのは大きなシルクロードの絵。

大広間にあったけど、部屋の逆側から見るとちょうど良いくらいの大きな絵。

そして一流の画家らしくとても力のある絵でした。

言葉では表せないので是非見てみてください。

そんなに大きい美術館ではないので時間に余裕があれば是非よってみてください。


40分ほど美術館に居た後、お昼前でお腹が空いてきたのでちかくのしおまち商店街へと寄ってみる。



乾物なんかが沢山売っている中、なにやら沢山張り紙のしてあるお店が。



どうやら、岡哲商店という地元では有名なコロッケのお店みたい。おばちゃんがニコニコと揚げてくれます。

コロッケが80円にメンチカツが120円かな。

試しにコロッケを購入してみたら、驚くほどに美味しい!!

有名なのも納得の味です。


12時ごろ再び走り出し、20分ほどで多々羅大橋を渡り大三島へ。

しまなみ海道の中でも一番大きな島。温泉やキャンプ場なんかもあるし、途中で泊まるんならこの島かな。

多々羅大橋大三島側からの眺めがよく絵葉書きとかになっている橋。



中々に絵になります。


お昼は連れの修平がネットで見つけてきた「大漁」へ。

しまなみ海道を渡るコースからは少し外れるけれど中々によいところです。



13時ごろ到着。大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)の鳥居の向かいにある、地元の人に人気のお昼はセルフのお店です。


入るとお刺身やら煮物やら揚げ物やらが沢山。

ついついあれもこれもと手が伸びて、気付けば山盛りのご飯です。



スタート前に言っていた、走って痩せよう!!はあっという間に撤回され、チャリは食べても太らないから良いよね〜と言いながら満腹に食べる二人でした(笑)

本当に美味しい料理を、食いきれないくらい食べてもお値段は1000円を少し越えたくらい。美味しくてお得なお店なので、是非お試しあれ。

中でも名物のたこの天婦羅は本当に美味しいです。吸盤がコリコリと言います。


食事の後は腹ごなしの休憩を兼ねて、大山祇神社を見物。

参道の中央には樹齢2600年の大きな楠!!



古木の迫力ある雰囲気がとても良いです。

同じ境内にはもう枯死してしまっていますが、樹齢3000年、日本最古と言われる楠もあります。


余りの迫力に心を奪われていたら、気が付けばもう14時。

そろそろ急がなくてはと出発。


海沿いの気持ちの良い道をぐんぐん飛ばして行きます。



この辺りは海が本当に綺麗。


気持ちよさにテンションが上がり、よっしゃあ、登りだ!勝負勝負と一気に駆け上がったところで、突然足が終了。攣っては無いんだけど、力が入らなくなってしまいました。日ごろの運動不足がたたったみたい。。。orz


という訳でここからは、間に合うのか俺??

と言い聞かせながらの駆け足の旅でした。


伯方島大島と休憩を挟みつつ、駆け足で抜ければ、来島海峡大橋に来た頃には、もう16時。日は西に傾きはじめてました。



最後は標高70〜80mほどある来島海峡大橋をよいしょ〜っ!!と登り、どうにかJR今治で終電にはセーフ!!


総走行距離98km。走行時間5時間。平均時速19.6kmの旅でした〜。

いや〜、疲れた〜!!橋の上下動が地味に効く!!(笑)

でも、少し寒かったけど、天気にも恵まれて(出発直後には雪が降ってきてちょっと焦ったけど)良い一日でした。

最後が駆け足になってしまったので、もう一度行きたいな、しまなみ海道。今度は今治からのんびりと。