海でのはなし。
近くの単館系の映画館で映画「海でのはなし。」を見てきた。
監督は大宮エリーさん。今回が初監督で今まではCMやコピーライター、最近では一部で話題のサラリーマンNEOの構成・脚本をしている人。
その監督がスピッツの音楽を元にストーリーを作ってて、主演は宮崎あおいと西島秀俊と聞いては見に行かなくてはと、行ってきました。
まず最初に感じるのは残念ながら映像の悪さ。元々がインターネット配信用に作られたものを、好評だったので映画館で上映となった映画だったのですが、インターネットサイズの映像を無理やり上映している感じで、黒い部分がちょっとチラつき過ぎな映像は、最初は凄く気になります。
最初はそれでストーリーに入り損ねてしまいましたが、それさえなければとても良い映画だったと思います。
レンタルになったのを家で見たほうが、そういうのが気にならなくて良いかも。
スピッツの大ファンの監督が音楽を元に作っただけあって、スピッツの音楽の持つナイーブな感じが出ててとても良かったです。
何となくだけどとても女性監督らしい演出だなぁという印象を受けました。
きっと女性の方がもっとぴったり来るんじゃないかな、この映画は。
おいらは最初に入り損ねたまま中盤くらいまで行ってしまったのだけど、その辺りからは主演の二人の演技に一気に惹き込まれました。
後半に向かって行く辺りの二人の演技は見ものです。
終わってからパンフレットを買ったら、この映画が元々短編の日程で、たった二日間で撮られてたのを知りびっくり。
この監督がしっかりと撮った映画が見てみたい。
劇中でパスカルの「パンセ」の「人間は考える葦である。」ってやつが続きも含めてとても印象的に引用されてるんだけど、初めて他の部分も聞いたらなんだかとっても良い文だよね。とても気に入った。今度読んでみようかな。