気まぐれ日記

更新は本当に気まぐれです。主にtwitterに書くには長いなと思ったネタを書きます。

カルロ・ウルバニ


久しぶりにテレビを見てたら感動して泣けた。

何気なく付けていたテレビで見るとも無く見ていたアンビリーバボーのスペシャル。一番最後に出てきたのがカルロ・ウルバニのストーリーだった。


国境無き医師団に所属していたイタリアのお医者さんで、WHOの仕事でベトナムハノイに居た人。

そんな彼のところに香港から来た旅行者が謎の高熱に倒れたという知らせが入るところからストーリーは始まる。



担当の医師の話しでは、その患者には抗生物質も効かず、色々なウィルスの検討をしたが、原因が特定できないという。そしてレントゲンには重度の肺炎を示す白い影。

香港?その近郊では少し前に謎の肺炎が流行っていたことをWHOの職員であるウルバニは知っていた。未知のウィルスか!?

WHOに問い合わせるが中国政府は、その熱はごく一般的な肺炎の原因菌が基と結論付けていた。

数日後、患者は家族の希望により、施設の整った香港へ転院していく。

彼の入院から数えて3日後、次々と熱を出して倒れる彼の治療に関わった病院関係者。

間違いないと確信したウルバニは病院の閉鎖とともにWHOの調査団の派遣を要請する。しかし病院経営者や観光産業への影響を恐れる政府関係者の思惑とぶつかる。

次々と倒れる医療関係者に恐怖して逃げ出す関係者も多い中、彼は家族のイタリアへ戻ろうという説得に対して、こうした状況で私が働かなかったら、一体私は何のためにここにいるのか。Eメールの返事を書き、カクテルパーティーに出席し、論文を書くためかと答え、病院に残り、患者を励まし続けるとともに克明な記録をとり、それをWHOに発信する。

一刻の猶予もないと見た彼は、政府関係者を3時間に渡り説得し、WHOの調査チームを呼び寄せるとともに病院を隔離する。その間、WHOからは彼の記録を基に初のグローバル・アラートが発せられる。

その病気が飛まつ感染であり、患者を隔離すれば、拡大しない事などを見抜いたウルバニであるが、患者のそばに居続けた彼自身、その病気に倒れ帰らぬ人となる。

その後、その病気の原因は変種のコロナウイルスであることが分かる。そうSARSである。

だが彼の警告により、各国は患者の隔離を行い、最悪のアウトブレイクは免れた。


知らなかった。SARS騒動のうらにこんな人がいたなんて。この人が警告をしなかったら日本でもきっとSARSは大きな被害をもたらしていたんだろうな。それこそ自分の友達のうちの誰かが感染してるくらいの・・・。


ネットで検索したら、どうやらNHKもかれのストーリーをやっていたらしい。ぜひとも見たかった。