列車事故
ひどい事故が起きた。
先頭車両が潰れちゃってる様子が凄くショッキングだった。
なんか、ニュースを見てたら、JR西日本の会見が何か気になった。
最初は粉砕痕の話をして、それが否定されると今度は伊丹駅のオーバーランが8mと報告されていたが実際は40mで虚偽の報告をされていたと会見した。
この2つの会見を聞くとJRは私達のせいではありませんと言っているように聞こえるのは気のせいだろうか。
最初の会見は、事故は置石が原因で私たちは被害者ですという印象を作ろうとしたと思われ、その後、乗客の証言などで、運転手の停車駅でのミスやスピードの出しすぎがニュースになった後の会見は、運転手はあのミスのときウソの報告をしていたんです。私たちも騙されました、被害者です。と言ったところだろうか。
どう考えても、そんな運転手を雇っていた会社の責任は重いと思うのだが。
その後のニュースで出てきたように、その運転手が前にもミスをしているならなおさら。
こんな会見をする目的には、単純に責任逃れというのもあるのかもしれないが、JRのダイヤ偏重主義(ダイヤを乱すと減給やボーナスカット、運転業務停止になるらしい)や、私鉄とのスピードや価格の競争から話題をそらしたかったと言うのもあるのではなかと思う。
そう思うのは、私が以前京都に住んでいた時の感覚や聞いた話しからだ。
大阪圏は私鉄が4社あるが、京都から大阪方面に行くとき、私は早く行きたいときはJR、安く行きたいときは阪急という使い分けをしていた。これは奈良に行くときも同様(使う私鉄は違うが)。
そして、当時バイトしていた喫茶店で聞いた噂に、JRがダイヤをどんどん短縮している裏で、運転手は今まで余裕としてとられていた時間がどんどん削られて、青くなっているという話があった。
ダイヤが1度乱れると、取り戻すためには速度を上げねばならず、危険だというのだ。ダイヤ通りでさえも怖いと言うのだ。
噂なので真偽のほどは分からないが、これが本当ならJRは私鉄の安さに対抗するために無理をしていたことになる。
福知山線も、同じJR西日本で、私鉄との競合区間であることを考えると似たようなことがあったのではないかだろうか。
JRはそこに触れられたくないから、あんな会見をしているのではないかと…。
オーバーランの話も、同僚が40mのものを8mに短縮して報告と言うのはちょっと異常に聞こえる。虚偽の報告をしてくれという要請に車掌が応じる背景があったのではと…。
たとえばきつ過ぎるダイヤからこういう虚偽の報告が日常化していたとか…。
噂をもとにした話だし、真実はぜんぜん違うかもしれない。
それにしても、JR西日本の会見は異常だし、無神経だと思うので何か裏があるのではないかと邪推してしまう。あんな言い訳会見を見て、被害者や遺族どう思うのか。ちょっと考えたら分かるだろうに…。
話は少し変わるが、今回の例はメディア戦略が思いっきり失敗した良い例ではないだろうかとも思う。
スピードの出しすぎと言う情報を無視した会見がメディアの反感を買い、アンチな情報がたくさん出てきたのではないかと。
でも世の中には成功する例も沢山あるわけで、そういう場合メディアも好意的情報を流してアンチの情報はなかなか出てこない…。
改めて、記者会見を見るときには、その言ってることは何かも重要だが、そのタイミングや、意図は何なのか?どういう印象を世間に与えることを狙っているのかと言うことにも注意をしないといけないなぁと思った。
やぱっり現代社会にはメディアリテラシーが要るんだろうなぁ。