竜馬がゆく

春休み頃から読み始めた司馬遼太郎の竜馬がゆくを読み終えた。

竜馬がゆく (新装版) 文庫 全8巻 完結セット (文春文庫)

維新史を竜馬を中心に見ているようでとても面白かった。

元々歴史小説は好きだし司馬遼太郎もよく読むのだけれど、なかでも今回はとても良かった。

司馬遼太郎の描写する坂本竜馬は、とても非凡な発想を持っている一種の天才のように描かれると同時にとても人間臭い。

飄々としているようで心中には熱い思いを抑えている。

とても魅力的である。

竜馬が海援隊における竜馬の片腕的存在ながら、周囲の狂騒と馴染めずにいる陸奥陽之助（後の外務大臣宗光）に言った

「男子はすべからく酒間で一人醒めている必要がある。しかし同時に、大勢と一緒に酔態を呈しているべきだ。でなければ、この世で大事業は成せぬ。」

という言葉がとても印象的だった。

う〜ん、竜馬らしい英雄の台詞だ。こんな風でありたいなぁ。