ザ・スクープスペシャル
昼頃にザ・スクープのスペシャルがやっていた。
長野智子さんのブログhttp://yaplog.jp/nagano/を読んでいて関心があったので見てみた。
全体の構成としてはベトナム戦争のの枯葉剤の被害とイラク戦争の劣化ウラン弾の問題を繰り返す過ちとして描いている感じ。
その中で印象に残ったことをいくつか。
アメリカ国内では劣化ウラン弾の被害に対する報道は殆どないとのこと。
曰くベトナムと今回の1番の違いはメディアの姿勢。
枯葉剤の被害について、アメリカは帰還米兵に対しては被害と枯葉剤の関係を認め、保障金を出しているが、ベトナム人の訴えは因果関係が証明されていないと理由で棄却されてるとのこと。
イラクでは確実に劣化ウラン弾の被害が起こっている。
劣化ウラン弾の専門家は、市街戦での戦闘には使用しないようにと言っていたらしい。
彼はイラクの映像を見せられて、何だこれは!?こんなところ(市街地)で使用したら放射能汚染は除去できない。これは米国の責任だ。何てことだ、と叫んでいた。
サマワも放射能汚染の意味では一級の危険地域らしい。
確実に増える被害者。
自国内での報道をコントロールしてそれを隠し続ける米国。
ある程度ながら、これらの情報に触れられる立場にある僕らは、知らぬ間に加害者側になっていたんだと言い訳して良いのだろうか?
恵まれた環境、他国に強い影響を与える環境に生まれた僕らは、もう少し考えながら生きていかなきゃいけない気がする。
知らなかったと言うことは罪ではないのか?
知らずに一般大衆を餓死させて、優雅な生活を送った中世の貴族は罪か否か?
答えは出ないけど、知った以上、周りに人に知ってもらい考えてもらうことくらいはしたい気がする。
日本と途上国との関係は、新しい情報を知るたびに考えてしまうことが多い・・・。