気まぐれ日記

更新は本当に気まぐれです。主にtwitterに書くには長いなと思ったネタを書きます。

新錬最終日




楽しかった新錬ももう終わり。最終日にあるのが恒例の油木駅ダッシュ。

まぁ、平たく言えば交通手段のない最寄り駅まで走ると言う企画だ。

距離は8キロ程なのだが背中に20キロ弱のザックを背負うとなかなか泣ける。

しかもコースの一番最後にはご丁寧に峠までついている。

この峠がなかなか曲者。普通に峠なのである。

走るコースに峠が一つあると言われて思い浮かべるようなものではなく、普通に九十九折のある峠なのだ。

いやいやいや、冗談だろと言いたくなるコースだ。

まぁ、1回生はそんなことは知らずにスタートするのだが。


さて今年は、おいらも最上回生。

ここはひとつ上回生は体力があるぞと言うのを見せ付けてやろうと、俺に勝ったら1食奢ってあげるよ宣言。

1回生も今年は体力に覚えがあるものが揃っているので目の色が変わる。


女性陣から遅れること5分でスタート。みんな快調に飛ばす。

おいらも若干押さえくらいのかなり速いペースで走っていく。

そのうちに新入生はおいらの後ろにつきペースメイカーにして走りだす。コースを知らないものとしては賢い選択だ。

どこまでついてこれるかな、まぁ、ついてきても、後に待っている峠で置いていってやろうなどと思いながら走る。


暫くすると女性陣に追いつき始める。しかし、例年、先頭の数人はかなり先に行っていて峠近辺まで追いつけない。

過去2年間、女性の1位に追いつけていないおいらは、今年こそはと少し早めのペースで飛ばした。

すると、拍子抜けするぐらい、直ぐに女性陣の先頭が見えてきた。

どうやらこっちが勝手にライバル視していただけで向こうはそんなつもりはなく、のんびりしゃべりながら走っていたようだ。

なんとなくこっちも拍子抜けしたが、後ろには1回生がついてきていたので少しペースを抑え目にして、走っていく。


すると1回生のM君が一人前に行くじゃぁないか。この先には峠があるのに・・・。

この辺で押さえた方が、と思うが一向にペースを落とさない。

しかも道案内をしてくれるはずの4回生の車がなかなか後ろから来ない。

あぁ、この子一人じゃ道が分からんし。。。

しょうがないのでついていく。


速い、ペースが落ちない、嫌になるくらいに・・・。


そのうちについに峠に来てしまう。

やばい!こんなペースで峠まできたら、疲れきってしまう。

まぁ、でも、このペースで来て、この峠だ。M君もペースが落ちるだろうと思っていたが彼のペースは一向に落ちない。


ペースが落ちたのは俺のほう・・・。


すげぇ!素直に関心。峠の途中で4回生の車は前に行ったので、道の心配はない。


が、負ける訳には・・。


流石にずっと飛ばしてきて峠を走りきる余裕は無かったので途中で早歩きに切り替え、足を休め、息を整え、降りで一気に勝負する作戦に。


相変わらずのペースで進むM君は既に見えなくなったが、ペースが落ちていることを信じて下りからスパート。

峠を一気に駆け下りた。遠くにゴールの見えた頃、ペースの落ちたM君を捕らえる。


こちらに気付いてもペースをあげないM君。

流石に限界かかと思いながらゴール寸前で抜き、勝利を確信。


と、そのとき、目の前がゴールだと知ったM君は猛然とスパート。

100メートル走みたいなペースで隣を駆け抜けていく。


あれ・・

疲れてペースが落ちたんじゃなかったんだ。


おいらのほうは長距離走のラストみたいな一杯一杯なスパート。

あっという間に抜き返されM君ゴール!


怪物ですかあなたは!?

最後まで歩くことなく走りきった上に最後にそんなスパート・・・。

正直、脱帽です。

普通、新入生は受験で体がなまっててそんな余裕はないのに。

いや〜、脅威の大型新人です。

正直、勝てる気がしません。

まぁ、やってることが競争ではなく、登山なので味方としては頼もしい限りです。

彼と行けば荷物が軽くて済みそうだなぁ(笑)


その夜は岡山で打ち上げ。

楽しい新錬もこれにて終わりです。


写真は比婆へ行く移動中に乗換えをする塩町駅のホームから見える橋。

なんかここのホームから見える景色はのどかで好き。